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私はどこの企業やグループにも所属しない「個人VTuber」として2年間活動していた。
幸いなことに、パッと見自慢できる程度の登録者数と微妙な知名度を獲得したが、専業で活動できる利益にはならず先日引退したのでここに愚痴を書く。
フェイクも混ぜているが、私を知っている人はわかってしまうと思う。
どうか気づいてもソッとして欲しい。
【やりたいことができない】
Vtuberになりたい人達は「神絵師にキャラをデザインしてもらい、歌やゲーム配信をしてあわよくば稼ぎたい」と考えているだろうが、満足にできるのはゲーム配信だけだと言っておく。
先に歌の話。
歌は権利関係が難しい。説明は省略するが歌によってはYoutubeにアップロードしても削除されてしまう。
そして、CDの曲をカラオケ化させたり、カラオケボックスでの歌をアップロードする行為も違法だ。
そのため、歌ってみた動画を投稿する時は、
・削除リスクがない
・カラオケ用音源も提供されている歌
この2つが重視されるので特にボカロが選ばれやすい。更に欲を出せば、流行っていて検索に引っ掛かりやすい歌が良い。
Vtuberの多くが「KING」「ヴァンパイア」を歌っているのはそういう事情がある。
本当に好きなわけでもないし、音域も自分と合わない歌を「人気があるし安全だから」という理由だけで彼らは歌っているのだ。
次に、神絵師によるキャラクターデザインの話。
神絵師のプロフィールに「個人依頼お断り」と書いているのを見たことがあるだろうか?
現在、ソシャゲとVtuberブームにより神絵師は毎日の様に依頼が来るので、実績がない個人相手にはどんなにお金を積んでも協力してくれない。運良く応じてくれる場合も半年待ちがザラだ。
歌ってみたやオリジナル曲を投稿する時もMix師、アニメーション担当者が必要になるが、彼らも有名人は個人の仕事なんて受けない。
一般人が憧れるクリエイター達はみんな企業の相手で手一杯なので、今からデビューする駆け出しVTuberは、企業に入れなければ自分のやりたいことができないか、完成しても出来が目標の数ランク落ちると思って欲しい。
私は後述するトラブルでママ(絵師)と不仲になり、新しい衣装やお仕事の依頼がしづらくなり
ママを変えたかったが、それはできなかった。
そこで、企業に入り企業の力を借りようとしたが企業もクソなのだ。
【行きたい企業がクソ】
私は自分が納得できるクオリティの作品を投稿したかっただけなので企業なら特にこだわりはなく、聞いたことがないような事務所も受けていた。
結局オーディションは全部落ちたので負け犬の遠吠えと思っていただいても結構なのだが、中小企業は受かっても地獄が待っている。
まずは取り分のお話し。
リスナーから1万円の投げ銭が貰えても、そのうち3-4千円はYoutubeが自動で抜き取り、残りを企業と折半以下の比率で分ける。
(企業側も1人のVTuberあたり数十~100万の投資でデビューさせてるから当分は赤字)
リスナー1万円の負担に対し、演者は最大3000円ちょっとしか貰えないのに配信上は1万円分のリアクションを求められる。もう地獄だ。
しかし、そもそもその1万円が来ない。
多くのVtuberは動画再生数が1000以下で停滞し、同時視聴者は30-100人程度でスパチャも安定しない。
たいして稼ぎもないのに企業の契約によって配信時間のノルマが課され、プライベートも制限がある。
私がオーディションを受けた時に憧れた先輩VTuber達は、私が活動している間にも続々と卒業(引退)し、時には運営とのバトル、契約違反、プチ炎上もして消えていった。
ここで考えていただきたいのだが、VTuber企業を設立した社長の多くは20代半ばなのだ。
VTuberビジネスで一山当てようとしている企業がどういう社風で、若社長や社員がどういうお人柄か想像すれば、内情がどんなものか察しが付くであろう。
そこに更に若い大学生前後の男女が同じく一山当てようという浅はかな気持ちで演者として加わり、その演者達が企業の描く成果を出せないのだから、社内の人間関係が順風満帆なはずがない。
【人間関係がクソ】
もう関わる人全部がクソなのだが、例に漏れずVTuber友達もクソだ。
VTuberは少しでも知名度を上げるために他のVTuberとコラボ配信を行う。これは大手企業から登録者数3桁の底辺まで例外はない。
だから3人で雑談しながら絡めるApex、集団と広く浅く交流できる人狼系ゲームが都合良く、配信界隈では好まれているのだが、ここでできる人間関係が浅すぎるのだ。
小中学生の頃、一緒に遊ぶ時に金持ちの友人を慕ったり、周囲から慕われているのを見たことが一度はあると思うが、VTuberの人間関係はお金がフォロワーと登録者数に変化したと考えてもらえばいい。
大手企業に入っていればそれだけでVTuberからチヤホヤされるし、
底辺Vtuberが大手企業の子にフォローやコメントなどされようものなら、それだけで舞い上がりスクショを撮ってツイッターで自慢を始めるし、
人間性がどんなにクズでもフォロワーが多ければいくらでも人は近寄ってくる環境ができている。
そして良好な人間関係はそいつが軌道に乗っている時に限られ、身近な人が炎上したり困っていても遠巻きにチラチラ見てるだけだ。
勿論、プライベートで遊ぶような本当に仲良くなれた友達もいるが、VTuber友達の8割以上は小中学生レベルの人間関係で形成されている。
【クリエイターがクソ】
絵で一山当てようとしているクリエイターも一定の割合でクソがいる。
演者にもクソがいるのでお互い様だが、クリエイターとのトラブルは山ほど聞かされたし私も経験した。
具体的には、演者側に非があるケースは報酬未払い、何度ものリテイク等、報酬と釣り合わない内容で揉める。
クリエイター側は態度が上から目線だったり、ヘラって気持ちの波が激しかったり、ママのこだわりでVtuberの活動内容にクレームを入れるパターンのトラブルが多かった。
Vtuber業界には、絵の担当を「ママ」と呼ぶ文化があり、人によっては担当したVtuberを息子・娘とネット上は家族の様に扱う。
私のママはそこそこ有名なイラストレーターだったが、Vtuber業界には疎かったので私がデビューした後にVtuberの配信内容やフリー素材の使い方にカルチャーショックを受けたらしい。
そのため、後から「ママの作品イメージを守ってほしい」と続々と活動内容に制限が付き、ママとの関係はギクシャクしていった。
いつの間にかツイッターフォローも外された。
そしてある日、私はママと上手くいっていないことを少しだけツイッターに書いた。俗にいう「お気持ち」である。
しかし、私のママは有名な方だからママのファンの方が圧倒的に多く、
私がママのファンの反撃にあって終わった。
「こんなお気持ちする奴と関わったママがかわいそう」
ああ、その通りですとも。ごめんなさい。
【目標もクソ】
形成される人間関係がクソなので、目標も自動的にクソになる。
地下アイドルを例にすると、AKBに憧れながらも無名アイドルグループに入り努力している子はいるだろう。
そこで頑張っているアイドルは、自分の所属グループを盛り上げたいと思っているはずだ。
Vtuber界隈は、AKBに入るために地下アイドルを頑張る現象が起こる。
そこのグループの発展なんて考えていない。
個人Vtuber達のファンはこれを知ったら悲しむだろうが、お前らが大好きな個人VTuberはこっそり大手企業のオーディションを受けているし、中小企業のVTuberはほぼ全員大手に憧れている。
個人Vtuberとしての今までの活動が評価されて、大手企業から声がかかったから一旦引退して、新しいアバターで活動して、同じ雑談配信や歌ってみたでも何倍もの数字を獲得して、ファンも「また声がきけて幸せです」っておいちょっと待てよ?それで良いのか?
今の自分のままで成功を目指す選択肢も勿論あるが、今はレッドオーシャンなので絵が描けず、エロASMRもせず、外国語を話せず、有名人と繋がりもなく純粋な配信の面白さだけで勝負しようとする個人VTuberは全員伸びない。
現在進行形で行っている努力と活動が全て企業に入るための踏み台でしかないのが、自分でやりつつクソムーブすぎて嫌気がさしていた。
こうして、全てがクソすぎてVTuberを辞めた。
合計数千時間活動に費やして得たものはプライベートでも遊んでくれる友人3名と、ファンの優しさだけだった。
ファンは良い人ばかりで感謝している。ありがとう。
【追記】
人気エントリー入りありがとうございます。
瞳を輝かせてオーディションで「~~したいです♪」と言った時にはどこの企業にも相手にされず、
作品を作ろうにも理想のクリエイターへの依頼もできず、収入で生計も立てられず
ついに夢潰えて書いた愚痴が話題になってしまい複雑な気分です。
嬉しいなと思いつつ、本当はこの話題性をVTuber活動に活かしたかったよ。
>音楽で食っていく覚悟もないのに音楽性の違いで解散したバンドのボーカルみたいな増田
覚悟はあったが私も周りもクソすぎた。バンドで例えるなら、インディーズのソロのままで書きたい曲の発表すらできない日が続く。
個人VTuberには出会い厨もいるし全員が有名になりたい訳じゃないけど、みんなデビューに10万以上お金かけてるから、最初はみんな自分なりに目標や覚悟を持ってるよ
>増田は自分のどこに商品価値があると思ってたの?
特定されたくないからぼんやり書く。武器は3つあった。
1.VTuber業界で今は珍しくないあることを最初にやって流行らせた
2.外国語が少しだけ話せた
3.他人が真似できない個性的な長所があった
>メンバーシップで稼げなかったの?
提案した方は例で月1000円×300人=30万と挙げてたけど、月1000円のメンバーシップをやる個人VTuberなんてそんなにいない。
500円でも個人だと高い方。3~4割Youtubeが抜くので、仮に500円でメンバー300人のすごい方でも350円×300人で10万円。
>外部依頼せずに全部自分でできたら成功する?
例えば歌い手だったら、作曲も作詞もMVのアニメーションもMIXも全部自分で作れる能力があれば成功の可能性は高い。
事実、大手はいくつか自分でできる人が多い。
でも週4~5日の通常配信に加えて音楽活動をすると時間が厳しいから、
1年生活できるぐらいお金貯めて1年VTuberと作曲だけに専念するか、そこまで色々できるならVtuberにこだわらない活動をした方が良さそう
올해 1월 들어서 나온 기사?인데
대기업은 이런거에 일일이 반응하지 않지만
개인 버튜버를 중심으로 트위터나 유튜브에서 반응이 있길래 찾아 읽어봤습니다.
꽤나 부정적인 내용이니 읽을 시 적절히 걸러 듣는 편이 좋을 것 같습니다.